「已まない/止まない」を今直ぐ簡単に子供に伝える説明方法
「已まない(やまない)」との言葉遣いの意味がわかりづらい。子供の会話言葉ではあまり使わないような気がします。ちょっと大人がカッコをつけて遠回しに表現しているようなところがあります。何か物事をストレートにしてしまうと言葉の価値が軽くなるのか?日本人の言葉遊びは間違うと危険です。
「已まない」の解りやすい表現
この「已まない」の記事を起こした理由は、自分の子供に明確に「已まない」を伝えられるか?
それも、瞬時に応えられるか疑問です。
似たような「己(おのれ)」「已(や)む」「巳(み)干支のヘビ」があって、「已己巳己」と書いて「いこみき」と読んで、互いに似ていることを意味する言葉に使われていました。
4月30日に行われた「退位礼正殿の儀」で、安倍晋三首相が「国民代表の辞」の最後の文章の「読み違いした」といつもの矢面に立っています。
内容の最後の文面です。
「天皇、皇后両陛下には末永くお健やかであらせられますことを願って(已)いません」
と発したような、しないような・・・。
ここのところが物議を醸し出してしまいました。
本来は、当然のごとく「願ってやみません」と述べるべきところなんです。
では、なぜこんな間違いが起きたのか。
やま◦ない【▽止まない/×已まない】
[連語]《動詞「や(止)む」の未然形+打消しの助動詞「ない」》(「…してやまない」の形で)どこまでも…する。…しないではいられない。「御活躍を願って―◦ない」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例大辞林 第三版の解説
やまない【止まない】
( 連語 )
(「…てやまない」の形で)
①終わることがない。やまぬ。 「進歩して-・ない科学技術」
②心から願ったり望んだりする意を表す。やまぬ。 「成功を願って-・ない」 → やむ引用元: 大辞林 第三版の解説
「已まない」の言い方を変える優しさがあれば
安倍晋三首相だって、人の子なんですよね。
緊張する場面です。世紀の祝辞ですからね。
安倍晋三首相の味方をするわけではありませんが、「已己巳己」と書いて「いこみき」が頭を過ったと考えられます。
そして、天皇陛下と違って、「願ってやみません」というような言葉は安倍晋三首相は日常的に使いません。
「已己巳己」のような文字が最後に現れて、己なのか已むなのか老眼で判断が付かなかったのでは?
それほど解りずらい「いこみき」なんです。
そこで、この原文を書いた官僚の方が、もっと親切に次のように書けば問題は起きなかったかもしれません。
「天皇、皇后両陛下には末永くお健やかであらせられますことを願って【終わることはありません】」と。
一方、安倍晋三首相はこの原文をリハーサルとして1回は目を通すべきだったのかも・・・(汗)。
「已」を含む言葉
- 已然(イゼン)
「すでにそうした」「すでにそうなった」 - 防已(つづらふじ)
ボウイ ( 防已 )漢方の名?
「已」を含む四字熟語
- 羽翼已成(うよくいせい)
補佐する人々の顔ぶれが整っていて、 体制がしっかりとできあがっていること。 - 已己巳己(いこみき)
互いに似ているもののたとえ。 - 生滅滅已(しょうめつめつい)
生と死が滅して、現世を超えること
「已」を含む故事・ことわざ
- 死して後 已む(ししてのち やむ)
死ぬまで努力しつづける。 - 斃れて後 已む(たおれてのち やむ)
死ぬまで一生懸命努力して、 途中でやめることをしない。
「已まない/止まない」を今直ぐ簡単に子供に・・・まとめ
「已己巳己」と書いて「いこみき」、似たような紛らわしい字ですので、子供の時にしっかり覚えておきましょう。
安倍晋三首相も曖昧に過ごしてしまったのでしょうね。
難しい字ではありませんので、しっかり「いこみき」を子供と一緒に勉強しましょう。
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