機械式駐車場がマンションの悩みとなったデメリットとは
機械式駐車場は、マンション管理費や維持費の高騰に歯止めが効かない。機械式駐車場は、デメリットが大きい。大規模修繕工事の第2回目当たりから機械式駐車場は交換が始まる仕組み。マンションの積立金値上げや借り入れを必要とする?今後、マンションの機械式駐車場はどうすべきか?
買ってはいけないマンション物件
マンション購入にあたって、基準として挙げられるのが、
- 駅に近いか?
- マンション戸数が100を超えているか?
- 機械式駐車場が設置されているのか?
- マンション賃貸戸数の割合は?
機械式駐車場が設置されているマンションでは、大規模修繕工事が2回目頃になってくると、修繕積立金の値上げや区分所有者から一時金を集めることになります。
20年ほど経過したマンションの機械式駐車場は、デメリットだらけになってきます。
買ってはいけないマンションは、機械式駐車場が設置されているマンションでは?と・・・。
マンション購入時の「修繕積立金」の「からくり」
マンション管理費には、「修繕積立金」と「管理費会計」という2つに独立させて区分されています。
「修繕積立金」はマンションの外観とか排水管とか基盤とも言える部分の修繕費です。
機械式駐車場は「修繕積立金」で補修される設備です。
マンションの寿命として、50年は保たせたいと考えたとして、最低でも大規模修繕工事は3回は必要です。
マンションを購入するときは、「修繕積立金」が後々問題になるなどとは販売会社は言いません。
むしろ、逆に売りやすさを優先して、第1回の大規模修繕工事の費用にも満たない金額に設定されているのです。
これが、「修繕積立金」の「からくり」です。
私が勤務するマンション理事会では、この大規模修繕積立金の大幅値上げが議題に上がっています。
マンション理事会の資料を覗いてみますと、維持費は1台あたり年に1万2000~1万4000円。
機械式駐車場を新しく設置するなら1パレットあたり100万円ほどの費用が必要。
62台分の機械式駐車場ですので、単純計算で6200万円。
20年~30年の築年数のマンションの住民の年齢は、35歳でマンション購入したとして、30年経過すれば65歳になっています。
年金生活者に大幅な「修繕積立金」の値上げは、きびしいものがあります。
機械式駐車場のマンションを購入された方は、将来を見越してどうするか紹介していきます。
機械式駐車場の負担を減らす方法
大規模修繕の費用は、年々上がることはあっても下がることは考えられません。
できることはと言えば、修繕工事会社に見積もりを再度調整していただくことぐらいですね。
また、どうしても機械式駐車場の修繕工事費が折り合わない場合は、新たな保守会社を検討するのもありですよね。
マンション購入当時と同じ保守会社であれば、新しい別の保守会社に見積もりを依頼してみましょう。
また、マンション管理組合が積極的に自分たちで動いて、住民の負担を減らそうと考えるのもいいでしょう。
マンションの管理会社経由ではなく、自分たちで見つけたメンテナンス会社に見積もりを取ってみるのもいいですね。
マンションの管理会社を通すとどうしても高くなってくるので、マンション管理組合がメンテナンス会社と直接というのが多いですね。
機械式駐車場をそのままだと
私の勤務するマンションの理事会では、現在、機械式駐車場を維持費がかかり過ぎるので、平置きにするという案が浮上しています。
それに伴い、マンション住民の方には、「近くの駐車場を探してください」と言ってますが、機械式駐車場が動いている間は近くの駐車場を借りようとはしません(近くて便利だからです)。
勤務するマンションは都内から電車で40分、駅から徒歩10分(坂道多い)、マンション戸数80戸、築26年というマンションです。
高齢者が徐々に増えていて、マンション所有者が7割で賃貸が3割といった状態です。
このまま何もしないで、時間だけが経過していけば、賃貸と所有者が逆転するパターンとなっていくでしょう。
自然とマンションの資産価値は下がっていくと思います。
マンションから一戸建てに変わる
マンション管理人をしていて、マンションの住みづらさをつくづく感じています。
- 上階の人がドアを強く締めたので、昨晩は寝られなくなった。
- 朝早くから掃除機かけるなんて。
- 足音が煩くて静かに歩いてほしい。
- ゴミ出しのルールを守らない。
- 共用部分にいらないものを出している。
- ペットの鳴き声がうるさい。
- 夜遅く洗濯機を回すので困る。
マンション生活というのは、定年後は苦労します。
私が勤務するマンションには、定年で年金生活している住人が20名ほどいらっしゃいます。
朝、玄関ホールの郵便ポストに新聞を取りに来るのが日課です。
それ以外は、一歩も外には出ません。
マンションの部屋の中では、飛んだり跳ねたりはできません。
もし、一戸建ての家に住んでいたら、庭で軽い運動はできます。
四六時中、四方から監視されているマンション生活は、定年後は無理だといいます。
マンション生活は若い時に住むところ。
仕事中心の生活から、静かな年金生活はマンションでは無理があるかもしれません。
自分のマンションの価値を知ろう
40代後半から考え始めて、将来の住環境の設計をやり直しましょう。
マンションの大規模修繕費用の積立金はマンションに住む限り、消えることはありません。
自分が住んでいるマンション価値を知りましょう。
機械式駐車場がマンションの悩みとなった・・・まとめ
機械式駐車場のあるマンションは、大規模修繕工事の積立金が増えて、マンション住まいの悩みになっている。
マンションの悩みとなっている機械式駐車場を回避するためには、1戸建ての住居に移りかえるのがベター。
自分のマンションの価値を知って、今後のビジョンを考えていきましょう。
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